五島灘「新焼酎 紅芋」

五島灘「新焼酎 紅芋」

五島灘酒造(長崎県南松浦郡)

 

税込価格 1800ml 2,860円 / 900ml 1,650円(900ml完売)

 

-五島列島の芋焼酎"五島灘"の新焼酎-

 

定番の五島灘 黒麹の数量確保の為、今年は紅芋 五島灘の新焼酎のみの販売となります。

銘柄名もこれまで「紅さつま 五島灘 新焼酎」としておりましたが、原料芋の基腐れ病の影響で紅さつま単独で仕込むことが難しくなる可能性もあった為、「紅芋」と表記しております。

新焼酎はこれまで1升瓶のみの販売でしたが、私自身、自宅で新焼酎を飲むときに1本を消費するのに時間がかかってしまい、「新焼酎らしさ」が途中から感じられなくなることが少しもったいなく感じていました。

そこで出来る限り、新焼酎らしさを楽しんでもらえるように今年からは900mlでの販売も行います。(蔵案内抜粋)

 

 

原材料:紅さつま(全量自社栽培)・米麹(タイ産米)

麹菌:白麹

蒸留:常圧

ALC度:25% 

 


【五島灘誕生物語】

平成19年、当時25歳の田本佳史さんは、福岡で建設会社現場監督をしていました。

お父様は長崎県上五島で建設会社の社長。佳史さん曰く相当な猪突猛進タイプだったそうです。

そのお父さんが町役場町づくり推進課の島の農業活性化の為の芋焼酎メーカー設立募集の話を聞き、「是非やりたい!」と思い、申請に行きました!(お父様、よっぽど焼酎好きなのかと思っていたら・・・ビールを少し飲む程度との事)

五島列島では米は作れない為、多くの家が芋(食用の紅あずまを家庭分)を作っているそうで、農家はもともといませんでした。多くの島民が漁業、建設業です。そんななかでの芋焼酎造り、芋の栽培のお願い、親父さんはどんどんと進めていったそうです。

それと並行に製造免許の取得へ!免許は申請を受理されてから半年かかるそうです。(不備が無ければですが・・)

お父様は平成19年4月に申請しました(無事申請が通れば10月から製造の予定)が、残念ながら不備発覚・・その後様々な事も重なり申請が通ったのは2月13日でした。

その間もラベル作成(五島灘という名前をお父様が考え、お母様がラベルの字を書きました)等着々と進みました。9月頃、お父様は猪の如く動き回りましたが、体調を崩し病院へ。そこで医者から肺がん、余命一か月と宣告されました。そして約4ヶ月後の1月9日に他界されました。

ここで初めて田本佳史さんが呼ばれます。今まで家業の建設業を勉強のため東京恵比寿で頑張っていた田本さんは 親父さんが今までガンガンと進めていった芋焼酎の世界へ急遽入る事となりました。

製造は半年延長したものの芋は契約されたままの状態で、製造が出来ない蔵には30トンの芋が届いたそうです。(今となっては笑い話ですが・・・)

その後ようやく免許を取得。ついに!田本佳史さんが仕込を行なう事になりました。

大量入荷の芋は防空壕で保管し、何とか製造できる芋を使用して始まったそうです。

初めは素人の焼酎造り。鹿児島県の麹屋さん(河内麹さん)に電話で仕込みや温度を確認しながら始めは造ったとの事。河内麹では焼酎造りも行っており、そこの杜氏の新西さんがとても丁寧に教えて下さったそうです。

製造では仕込温度がどんどんあがってしまい電話。「35度にならないように!」「対処法としてタンクに水を掛けながら撹拌しかない」と言われ、お母様に水を掛けてもらいながら徹夜で撹拌し続けた事もあったそうです。

Facebookもやっているので是非ご覧ください。

長くなりましたが、上記のようなお話もありますが、当店として大切なのは美味しいお酒を皆様にご案内することもちろん、五島灘は大変お勧めです!甘みがあり、優しく素直な味わいです。